コロナ渦の中始まった「秋の有田陶磁器まつり」今年は検温や消毒などの感染対策を徹底し、春のWEB陶器市に続き、インターネットでも販売するなど、新たなの取り組みが展開されてきましたが、無事に開催することができました。多くの観光客の方が有田を散策している姿を久しぶりに見て、嬉しく感じました。どうか、少しずつでも町と窯業界に活気が戻りますように。
期間中、旧田代家西洋館(有田異人館)にて開催していた「西洋館を彩る花×器展」を見に行きました。
聡彦氏の「躍動」は、絵付けの力強い流れと大きな枯木の組み合わせがとても合っており、迫力がありながら、後ろからのぞかせたかすみ草から小さな生命感も感じ、強弱のある作品に仕上がっていました。拓眞氏の「環」は、ニューサイランなどを背を高くして生けてあり、見ている側も背筋を伸ばしてしまいそうな作品でした。普段、焼き物に関心のない私の両親も「生命を感じる…!」と珍しく感動していました。
器を彩ることが、花を彩ることにつながる…器の中では、とても奥深い世界が広がっているようです。

