「私のかけら」

 ある日、ロックバンドのスピッツ草野マサムネさんのラジオを聴いていたときに「70年代チープ・トリック」をテーマに楽曲が取り上げられてました。番組の中で、草野さんはチープ・トリックについて、

「俺が最も影響を受け、最も回数を聞いた、最も理想とするバンドであり、実はチープ・トリックの曲から影響を受けたスピッツの曲がたくさんある」

とギター実演や弾き語りをしながら、具体的に話し始めました。

 イントロのフレーズとサビのコード進行、歌詞もふくめて影響を受けていたり、スピッツのライブで盛り上がる「エスカルゴ」は、いろんな人から「元ネタはチープトリックでしょ!」と言われていたり。草野さん本人は当時そんなつもりはなく無意識に影響を受けていたのかも…と話していましたが、仮タイトルは「ザンダー」(チープ・トリックのボーカルの名前)だったらしく「ボーカルもろじゃん!」と自分ツッコミする場面も。影響は受けつつも、草野さん自身はチープ・トリックをバンドでコピーしたことはなく、番組の最後には「70年代のチープ・トリックにはスピッツのかけらがいっぱいある」と話してました。

 ラジオを聴きながら、私が大学生のときによく先生から「この作品にはあなたらしさがない。もっと掘り下げて」と言われていたことを思い出していました。

「私が作っているのに、私らしさがないとは…?一体何をどう掘り下げればいいんだ!」

 当時の自分には先生の言っていることが理解できなくて、「自分にはデザインやものづくりは向いてないかも」と苦しくて辛い思い出がありますが、卒業制作で私らしさ・掘り下げるの意味を見つけ、きちんと消化して卒業することができました。振り返ってみると、卒業制作のきっかけのきっかけは、大好きなものから影響を受けていることを思い出しました。

その大好きなものには私のかけらがいっぱいあります。

大 堀

 

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