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制作過程

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■■■■辻聡彦PV(2014年作)■■■■

■独自の線刻技法(制作過程)
作品:河口~アムステルダム~(辻毅彦作)が出来るまで<2000年制作>

(1)土を練る

有田磁器特有の陶石からなる土は鉄分が極端に少ない為、焼き上がり後に有田焼ならではの白磁と呼ばれる白さを出す。土を練る作業は、土を締めるなどといった大切な行程で、昔から「土こね(土を練る)」に3年の修行を要すると言われたものだ。

(2-1) ロクロ成形

ロクロを成形するにあたり、壺や湯呑み、小皿に至るまで、まず、「トカン」と呼ばれる筒状の形に成形する。このトカンがしっかり成形されていないと、綺麗なフォルムの作品は出来ないと言える。基本となるトカン作りはきっちりと。

(2-2) ロクロ成形

トカンが綺麗に整ったら、いよいよ作る器の形状に近づける。この時に器の形状に合わせたヘラと呼ばれる道具を数種類使う。ヘラはあらかじめ自分で色んなカーブを削り出して作っておきます。集中力と技術がいる作業。

(3) 独自の「線刻技法」

ロクロ成形後、まだ半乾きの状態で線を刻む。線刻に使う道具は、主にディバイダーと呼ばれる製図用道具や彫刻刀など。土の様々なめくれ具合により、作品により立体感や奥行きが生まれる。辻毅彦作品最大の特徴である。

(4) 乾燥&素焼

線刻の後、自然乾燥を経て高台(器下の台)を削る。またロクロ成形時に付いたヘラ目(ヘラを使った後の木目跡)を水拭きによって、きれいに仕上げる。さらに乾燥後、約900℃で素焼き窯に通す。時間をかけての焼成と冷却。

(5) 下絵付け

素焼き窯を通した作品に磁器に使う「呉須(ごす)」という絵の具で下絵を付ける。聡窯では呉須を中心にその他色々な顔料と混ぜ合わせ、焼き上がり試験を繰り返しながら、作家本人の頭の中でイメージした色に近づけ、はじめて作品に挑む。

(6) 釉薬(上薬)掛け

下絵を用いる聡窯の磁器では、透明釉に近い(青白磁)釉薬を使う。この釉薬は、かけたあと白く下絵の具を隠すが、本焼成後、ガラスのような光沢と下絵の具を色鮮やかに発色させるのと同時に微妙な青みが、作品に深みを与える。

(7) 窯積み

本窯焼成するにあたって、作品を窯の台車の上に棚板や柱を使い積んで行く。窯内部や周辺を綺麗に清掃してから火の廻り具合や作品の大小によって置く場所を考えながらバランス良く積む。釉薬をかけた作品の扱いは、慎重、丁寧に。

(8) 本焼焼成

本窯の焼成は約1300℃近くまで17~18時間かけてじっくり還元焼成する。精神を集中し持続させなければならない行程。焼成後は、密封して中数日かけてこれもじっくり自然にさます。左の画像は、焼き加減を見本で確かめて火を止めるタイミングを判断する。

(9) 上絵付け

窯上げ後、上から色を付ける。釉薬の上から色を付ける事から上絵(赤絵)と呼ぶ。最後は低温(750℃前後)の窯にもう一度入れ、いよいよ完成をみる。これも焼く事により赤絵特有の発色が見られる。柿右衛門様式や九谷焼などがそれである。

(10) 完成

最初の土を練る作業から完成まで、時季や作品の大きさにもよるが、およそ1~2ヶ月を要する。
ちなみに作品の大きさが本窯焼成により約2割の収縮をする事を付け加えておきます。

有田の白磁をキャンバスに、独自の表現方法で作陶している、日展陶芸家・辻聡彦(聡窯)の世界を紹介! TEL 0955-42-2653 営業時間9:00~18:00(不定休)

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